
ニットパンツを布帛素材を使って作りました。
サイズは130です。
布帛で作るメリットは
●カジュアルすぎない仕上がりが可能
●ニットよりも軽く仕上げられる
といったところです。
ただ、縫い合わせの距離が違うところがありますので
ウエストベルト、裾布はニットを使用してください。
股下布は、縫い合わせの距離はパンツ部分と同寸なので
布帛素材でも使えますが、股のあたりに生地がたまるので、
落ち着きのことを考えるとニットが適しています。
この布帛素材はブロード程度の厚みのもので、
さらっとした着心地になりました。
用尺も、サイズ130でも布帛部分のみで50cmでできたので、
ハギレや50cm買い(かわいいから、でも少しお高いから、でも欲しいのでとりあえず50cmという買い方)した生地をお使いいただけます。
さて、手順の話ですが、
股下布をつけたあと、筒状になったパンツにステッチを入れる工程、
ミシンが入っていきにくく、
特に小さいサイズは難しいようです。
もし、こちらのアレンジのように脇ポケットをつけないのであれば
股上を縫う→股下を縫う→脇を縫う
という手順にアレンジすると、股下のステッチは入れやすくなります。
脇ポケットを省略しなくても、脇を後に回すことはできるのですが、
すでに股下が縫われている(立体になっている)せいで
今度は脇が縫いにくくなるということもありますので、
お好みで決めていただいても良いと思います。
洋服の縫製の基本としては、「より複雑な仕様を先に処理する」
のが一般的なので、本では脇ポケットを先、でご紹介しています。
ところで、今回のサンプルは、脇をポケット省略し、
前後のパターンを脇で接ぎ合わせ(直線なので可能です)
脇の接ぎなしで作りました。
脇縫いの工程が丸々なくなるのでスピーディーに完成します。
ただし、股下のステッチは筒状になってから入れることになります。
今回は130でしたので筒も大きく、問題はありませんでした。
ちなみに我が子(現在124cm 23kg)には
まだ130は大きく、かなりゆったり着用になりました。
このアイテムはややゆったりの方がバランスは良いですが、
今回はまだ120くらいで良さそうです。